最安値徹底比較!コスパを重視した二酸化炭素の添加方法とは?

 

あなたが水草レイアウトを始めていくときに、二酸化炭素の添加はあなたの水草をより綺麗に美しく成長させてくれます。

特に南米産の水草のいくつかは二酸化炭素の添加をしないと育てることが難しいものもありますので、二酸化炭素の添加は水草レイアウトをしていく上で必須ともいうべきものです。

しかし二酸化炭素は一般家庭には身近ではない存在。どんな風に添加していくのか、またその方法、そして私が一番オススメする方法を今回は書いていきたいと思います。

 

 

機材から見る二酸化炭素の添加方法

 

アクアリウムで使用される二酸化炭素の添加方法には主に3種類あり、イニシャルコストとランニングコストなどの観点から、アクアリストの中でもどれがいいのか意見が分かれることも多くあります。

これらはそれぞれ供給元・電磁弁などの各種弁・バブルカウンター・拡散器(ディフューザー)の4点をチューブで繋いだもので構成されます。

では、まずその3つの方法がこちらです。

  • 小型ボンベ
  • 大型ボンベ(ミドボン)
  • 発酵式

この3種類は供給元の大きさ・方式が違うことで区分されています。

 

コスト面から見る方法の違い

 

あなたが水草のために二酸化炭素を添加したくても、家族からのヒンシュクを買うことは請け合いです。
どの家庭でもたかが草に大掛かりな機材を家庭に置くのは、理解し難いものです。

そのため出来る限り具体的にコストパフォーマンスを伝えられるように、今から少し学んでみましょう。あなたの奥様も具体的な数字には弱いはずです。

 

 イニシャルコスト  ランニングコスト/月  ランニングコスト/年  1年後の総費用  2年後の総費用
小型ボンベ  ¥ 12000-14000  ¥ 380-400  ¥4800-  ¥18080-  ¥22880
大型ボンベ  ¥ 25000-27000  ¥ 50-60      (5kg4000円換算)  ¥720-  ¥26610-  ¥27330
発酵式  ¥ 2000-2500  ¥ 200-300  (材料費)  ¥3600-  ¥5600-  ¥9200

 

イニシャルコストは多めに見積もっており、ランニングコストは1ヶ月に74gのボンベを1本使用した場合(バブルカウンターで1秒1滴程度)として計算しました。

この概算から考えると、長く続ければ続けるほど大型ボンベがコストパフォーマンスに優れていることがわかります。
イニシャルコストさえ高いものの、ランニングコストの少なさは圧倒的とも言えます。
イニシャルコストを含めても3年の運用で大型ボンベが小型ボンベよりもお得に、発酵式は約7年と半年後に大型ボンベにコスパを抜かれる計算です。

ではこのイニシャルコストの内訳とそれぞれのメリットデメリットを詳細に書いていきたいと思います。

 

小型ボンベに使用する器具

 

小型ボンベを二酸化炭素添加に導入する場合、セットで売られているものを購入することでコストを抑えることができます。
ADAや傘下のDo!Aqua、チャームのオリジナルセットなども良いでしょう。小型ボンベの場合はストックを用意しておくと交換するときに便利です。

小型ボンベを使用するときには以下の器具が必要になります。

  • 小型ボンベ本体
  • レギュレーター(減圧弁)
  • 電磁弁
  • 逆止弁(チェックバルブ)
  • スピードコントローラー(スピコン)
  • 耐圧チューブ
  • バブルカウンター
  • ディフューザー(拡散器)

別々に購入して行った場合はこのような概算になりました。価格帯はチャームを目安に計算しています。
バブルカウンターやディフューザーは好みでデザイン性の高いものや機能性の豊かなものがありますので適宜変更するとなお綺麗にまとまります。

小型ボンベ本体 ¥400
レギュレーター ¥6000
電磁弁 ¥3500
逆止弁 ¥150
スピコン ¥1300
耐圧チューブ ¥170
バブルカウンター ¥400
ディフューザー ¥1360
合計 ¥13280

 

 

小型ボンベのメリット

 

小型ボンベの良いところは何と言ってもコンパクトでスタイリッシュな見た目としっかりとした機能性です。
コンパクトな見た目ながら、ディフューザーに圧力がしっかりとかかるパワフルな面は、水草の育成をしっかりとサポートしてくれるはずです。

コンパクトにまとめられるため、水槽の小脇に置いておくこともできますし、「魅せる機材」として置いておくことも可能でしょう。
そして小型ゆえにストックを置いておくのもそんなにスペースがいりません。なくなってしまった時にすぐに交換できるのは大きなメリットです。

タイマーを購入して電磁弁と連動させることで、添加時間の管理もできます。

 

小型ボンベのデメリット

 

小型ボンベは容量が少なく、添加量次第ですが交換の手間が1ヶ月に1度程度あります。
そして内容量が把握しづらいためにいつの間にかなくなっていた!なんてことが起こり得るところはデメリットとしてあげられると思います。

育てている水草によって添加量は変えていくことになるのですが、小型ボンベのコスパの悪さからついついケチってしまいがちです。
毎回交換しているとどんどん浪費して行ってしまっている感じがするのは精神衛生上良くないと私は思います。(あなたの奥様も同じことを思っているかもしれません)

 

ミドボンに使用する器具

 

小型ボンベと大体同じものを使用するのですが、使用するレギュレーターと耐圧チューブの長さが変わります。
レギュレーターは小型ボンベとは口径の大きさが違うものもあるので、流用したいときには持っているものをしっかりと確認しましょう。

そして基本的にセット売りなどをしているところが少なく、本体も酒屋などで購入します。
私が以前に購入したサイトはもう閉鎖してしまったので、はるデザインさんでレギュレーターを購入するといいと思います。
セット売りもしているようなので、かなり初期費用を安く抑えることができそうです。

  • 大型ボンベ(ミドボン)本体
  • ミドボン用レギュレーター
  • 電磁弁
  • 逆止弁(チェックバルブ)
  • スピードコントローラー(スピコン)
  • 耐圧チューブ
  • バブルカウンター
  • ディフューザー(拡散器)

内訳の概算はチャームとはるデザインのレギュレーターで計算しています。
ミドボン本体の価格は5000円のデポジットに中身が4000円としています。

一応多めに見積もっていますが、これは酒屋さんによって違うのではるデザインのセット売り(10300円とのこと)をすると1年以内に小型ボンベの総費用を下回りそうです。

 

ミドボン本体 ¥9000
レギュレーター ¥9700
電磁弁 ¥3500
逆止弁 ¥150
スピコン ¥1300
耐圧チューブ ¥480
バブルカウンター ¥400
ディフューザー ¥1360
合計 ¥25890

 

ミドボンのメリット

 

ミドボンは圧倒的にコスパに優れていることは言うまでもなく、かつメンテナンスがほとんどいりません。
5kgのミドボンを購入すると1ヶ月に小型ボンベ1本分使う計算ですと約5年7か月も切れるまで使い続けることになりますから、実質ランニングコストはかからないものだと思ってもいいくらいです。

そして添加量を変更するときに気軽に変更できるのも良いポイントです。
どのくらいの残量があるのか残量計もついているので、「水草の調子が少し良くないから多めに添加しようかな」なんてことが簡単にできてしまいます。最高なコスパだからこそできる贅沢だと思います。

 

ミドボンのデメリット

 

やはり5kgものボンベですからかなりのスペースを取ることになります。
大き目のキャビネットであれば収納することも可能ではありますが、収納できなかった場合は緑色のガスボンベが露呈することになり、スタイリッシュな見た目とは程遠いものとなります。

そして交換までの時間が長いため、取り扱っていた店舗が閉店してしまったり取り扱いを止めてしまうことがあります。
入手自体もそれほど勝手が良くないため、万が一そう言った状況になると添加自体が難しくなってしまうのは致し方ないかもしれません。

 

発酵式二酸化炭素に使用する器具

 

発酵式は他の二つと違い、器具を自作してイースト菌の嫌気発酵の副産物として出る二酸化炭素を利用したDIY添加装置です。

砂糖水(ゼラチンで固める場合も)にイースト菌をペットボトルに入れて発酵させ、二酸化炭素を水槽内に入れるという具合です。
ペットボトルなどを加工して使うためイニシャルコストの計算が難しいですが、今回は工具などの金額を含めずに計算したいと思います。
なお耐圧チューブである必要がないためにエアチューブに、ディフューザーも圧力が足りないためco2ストーンを使用します。

 

空のペットボトル ¥0
I型ジョイント ¥100
逆止弁 ¥150
エアチューブ ¥220
バブルカウンター ¥400
co2ストーン ¥800
上白糖 ¥150
イースト菌 ¥280
重曹(室温の高い場合のみ) ¥100
合計 ¥2200

 

発酵式のメリット

 

発酵式のメリットはすぐに手に入る材料(もしくはすでに家庭にあるもの)ですぐに始められ、イニシャルコストが驚くほど安いことです。

環境に依存しますが、ランニングコスト自体もミドボンより少しかかる程度で済むのは大きなメリットです。
二酸化炭素の効果はどれほどのものなのか試してみるようなやり方も、このコストなら簡単に始めることができます。

 

発酵式のデメリット

 

私は特にメンテナンスなどの手のかかることを避けるため、発酵式の手間のかかり方は合いませんでした。

室温に依存して発酵量が増減し、添加量の調整ができないこと。
そして発酵が終わったら新しいボトルに材料を入れて待たなければならないなど、かなりマメな性格の方でないと続けて添加していくのは難しいのではないかと思います。
もちろん添加量の調整ができないのは夜間も同じで、夜間はco2ストーンを水槽外に出すか、エアレーションを施さないと水槽内の環境が崩れてしまいます。

さらに、発酵した容器から溶液が水槽内に混入する恐れもあります。発酵が激しくなると泡立ちますので、室温があまりに高い場合は重曹を使ってコントロールしなければなりません。容器自体も自作していくため、壊れた場合は新しく作り直す必要があります。

現在ではチャームに発酵式用のペットボトルアダプターが販売されているので、それを使うことで工作の手間を省くことができます。

 

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私が一番オススメする添加方法

 

あなたがこれからアクアリウムを始めるのであれば、できればミドボンを導入することをオススメします。

アクアリウムでのソイル(低床)の寿命は環境によりますが2年程度はリセットせずに管理できるので、やはり長い目で見るとミドボンを使っていくことでコストを抑えるのがベストだと言えます。
長期的に使用できることに加えて、メンテナンスなどをしなくて済むことも大きなポイントです。

もしあなたが二酸化炭素の添加をしたことがなく、どのような効果を得られるのか試してみたい場合には発酵式を試してみて、どの程度育成に影響するかを実験してみましょう。
co2ストーンでの添加はディフューザーに比べて二酸化炭素の溶解効率が良くないので、ミドボンでの添加であればより良い結果になるはずです。

 

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